学会三日目。
午前、前半 - 24aZD 領域12:複雑液体(エマルジョン・膜・コロイド)
「コロイド結晶における単一粒子のダイナミクスIII」 青学大理工 大島有一,畠山弘至,本間友美,西尾泉
途中から聞いたが、mean square displacement の fitting を おもちゃモデルで試みているようだが、 粘性係数(抵抗係数)を free parameter にしていいの?
「荷電コロイド系における粒子間相互作用」 北大工 寺尾貴道,中山恒義
DLVO がダメ、つまり引力がある、という実験結果 (Kepler 1994 PRL 73, 356, Crocker 1996 PRL 77 1897) を、何とか電荷の話で説明しようと言う試み。 伏木さんが質問していた。 hydro は効かないのぉ〜
APS-DFD99 で その手の話 があった
APS-DFD01 でも Todd Squiresの話がある (Nov. 30, 2001 記)
24aZB 領域11:量子開放系,量子系のダイナミクス
途中から
「量子系におけるJarzynski等式」 東大工 湯川諭
Jarzynski等式とは、Clausius 不等式の core な部分らしい。 それの量子版。
午前、後半 - 24aZE 後半 領域11:圧縮性流体,非圧縮性流体,複雑流体
「渦糸の発展方程式と局所誘導階層」 九大数理 福本康秀
結構硬い話。これまでの結果がまとまった的に話していた。 本当の部分は良く分からなかった。 特に、後半で渦糸のあるパスが可積分である事を見付けたらしいが、 解く方のメリットではなくて、物理的な意味やpictureは何かな、と言う点に 興味がある。
「流れのラグランジュ安定性の解析」 東大理 渡辺曜大
「3次元流動層における固体粒子の可視化法」 農工大工 畑田憲史,高木隆司
透明な球、液体と球の屈折率を合わせる、という涙ぐましい努力で、 レーザーシートを使った3次元流動層の可視化のはなし。 質疑応答でも出たが、単層のデモでも、 頑張って合わせたようだがやはり乱反射などで後方の像は乱れているし、 現実的な系でどれだけ sharp な絵が見えるのか、気になる。 後、解像度がどこまで上げられるのか? まあ、やって見なけりゃ分からないってことも有るし。
「泡の粘性」 中部大工A 丸山兼泰A,宮島佐介 A,川崎恭治A
英文タイトルは bubble と成っていたが明らかに foam の話し。 foam のパラメトライズに、とってもアバウトな(つまりどこで定義するか 分からない)バブルサイズを使っていて、んー。 定性的に、元の流体に比べて大きな粘性になっている事、 bubble サイズが小さい程大きな粘性に成る、程度は信頼できるが、 その辺の結果は、それこそ奥薗さんの解析とかで分かっていないのだろうか? (まず第一にやりそうな事だと思うが…)
午後、前半 - 24pZA 領域11:熱力学,非平衡現象
「短距離引力多体系における熱力学的安定性」 東京大学総合文化研究科相関基礎科学系 小松晋一朗
動機は、引力->非熱が負、という結果と、 熱力学が比熱が正は、矛盾する?という事、 比熱が負という状況を、まず巨視的(熱力学的)に、エネルギーのやりとりを 仮想的に考える事でまず議論。 温度を kinetic energy の時間平均ととっている?
「ルジャンドル変換構造のエントロピー、エネルギー期待値に対する普遍性」 東工大理 山野拓也
plastino (1997) Physica A 226 257 の、 Gibbs-Boltzmann entropy でなくても、一般的なentropyに対して 逆温度が出て来る、という仕事を、もうちょっと見るって話? concavity を課さない?(後で関本さんが質問してたようだが、 どういう回答だったっけ?) Legendre 構造は安定で強いモノだ、という主張。 確率pのいみを変えた訳だが、 単なる変換(という質問を宮下さんがした。) つまり、p^2 をあらためて p と置いた、という話ではないの、と。
縲靴lausius' Inequality on Langevin systems」 東大総文 松尾美希
ガスレンジの例えで、 エネルギーのやりとりを、ポテンシャルパラメータの変化ではなく、 温度を外から与える系で考えた話。 定式化は Sasa, Sekimoto と同じ。 遅い順に展開を計算。 すると Clausius 不等式、Jarzynski 等式、Crooks(これ何?) も成立、 するらしい。
ここで中座
24pZE 領域11:物体まわりの流れ,熱流体
途中から
縲郡tokesian Dynamics 法の高速化と高精度化」 京大人環 市來健吾
縲勲any-body effects of matrix-inversion in low-Reynolds-number hydrodynamics」 京大人環 市來健吾
自分の発表。いつものように、引きは弱かった…
話し方、時間配分など、まったく成長の跡が無い事を痛感。
大信田くんの質問(本質的に二体問題?)は、 あの説明で解決(撤回)されたのだろうか?
午前に話されていた方に質問される。 lubrication ネタは現在まとめ中です。 (後記、秋の学会で発表)
別の質問された方に、講演後声をかけてもらうが、 名前を聞かないままに成ってしまった。 (後記、都立大の冨山さん。cf.9/22/2000) 質問(でかい系の端と端の相互作用は low Reynolds ?)は、 問題かもしれない。
関さんにも声をかけてもらう。 ダイナミクスを見て行くときに、 low Reynolds 仮定の誤差は積算される?その時の限界の時間は? には、答え無し。 端末室の並びの研究室(ポスターなど張り出してあった)は 関さん達の研究室だろうか?面白そうな絵があったりした。
しかし、流体のセッションはくらい…(私の発表もその一助になっている?)
午後、後半 - 24pZB 領域11:粒体,交通流
4:30pm, 寝不足のせいか、風邪をひいたようなので、 多少聞きたい講演を残していたが早引き。