市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

先日70円x2で買った「創星記」(上/下)読了。 面白い(ほら)話。


  • !!ネタ(多少)バレ注意!!

  • 上巻のp.207〜
    おまえたちは、そもそも、錬金術について、誤解している。 知能の低い一部の神秘愛好者どもは、錬金術を、何か万能の、 科学を超越した魔術、秘術の類だと思いたがる。 もう少しましな知能の持ち主は、それを"金(きん)"を得る手段だと 考える。 そして、知った風な口を聞きたがる程度の知能を持つ連中になると、 それを化学をはじめとする自然科学の前時代的な形態だったなどと 解説して見せる…
    と、ここまでいい線で期待させておいて、
    (錬金術は)思想でも哲学でもない。 実に、それらは、ただの記録、実際に当時知られていた事実、 あるいは技術を伝えようとしたものであったはずだ
    とズッコケテしまった。

  • 以降、小説はこの線で勢い良く走り出すので乗っかれれば楽しいが、 乗っかれなかった。