「日々の研究 5/30 (金)」 @sasa
「"意味のある"結果」ってのがポイントなのかな
この statement は、 いわゆる hunting type の研究者に対する提言であると解釈する
「釣糸を垂らして、何も引っかけないで上げるのはプロじゃない」とか、 「狩に行って手ぶらで帰って来るのはプロじゃない」と読んだ
だって普通研究したら、 予想通りか予想に反するかは別にして「結果」は日々出る訳で
そういう試行錯誤 (yes/no が出る問題設定をすること)が出来ない人は問題外
佐々さんの主張は、その確実に出る結果のうち「外れ」を減らすのが プロってもんだ、ってことかな
佐々さんは、はっきりと「一人称単数」で書いているのだけど、 やっぱり「一人称複数」で読んでみたり、 いろいろ考えてしてしまう
そういう season みたいだ
自分は、地を這って行く style
というか、 頭のよい人達のそれ故に見逃すであろうポイントを狙って行く style というか
なので、 いつもほとんど trivial 寸前の問を発しつつ、 大抵「皆さん正しいですね」というオチ
つまりほとんど negative な結果なんだけど (それにそれじゃ論文は書けないけど)、 これも結果だと思っている
それってまぁ学生がやるようなことで、 「半人前だね」ってことなのかも知れないな
しかし、当然、問の立て方は自分流な訳だが (でないと、検証にならないし)
まぁその結果、後はその頭のよい人達に頼ること無く 自分の足で立つことが出来る
そしたら、独自の道を進めることも出来るようになる(はず)
着実に、そういう領域を広げている(つもり)、かなりとろいが
個人的には、hunting style ってのがどうにも馴染まない
いや、本質的に新しい何かを創造しているのなら良いのだろうけど…
手持ちの銃で倒せる獲物を探して回ってるだけ (だから早いもの勝ち) って言うのなら、問題だよな、と
「手持ちの銃」っていうのは、例えば以下のような routine
このような (工学の研究者はやらないような) 物理屋の routine を越えて 更に踏み出そうとすれば、 当然困難にぶち当たる訳だが、 それで撤退したら詰まらんなぁってこと
そもそも困難だから、そこで多産な研究ってのは出来にくい
数を目指すという条件で最適化すれば、当然 困難を避けて多産な問題を探していくのが自然な帰結だけれど
それで、science が全体として進歩するんだろうか (個人の career は置いておいて(とも言ってられないんだけども、まあ))
結局「工学の研究者 (あるいは「専門家」) はやっぱり偉いわ」で終れば、 それは敗北宣言だよな
「趣味」を悪い意味で使う用法は、田崎さんもそうなんだが、 理解できない
2/6/2001 →
皆自分の研究は「好き」なんだろうし、その意味で「趣味」なんだろうけどなぁ
問題は趣味/非趣味じゃなくて、責任/無責任だと思うのだが
「あそび」という言葉に置き換えるのならば、何の問題も感じないな
「創造性にあそび心は必要なのだ」と言い出したりするのは、 (正しいとは思うが、ここでは) 与太
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