市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

久ぶりに大学 (UWO) に出かける


  • というのは、先日この方 からメールで「仕事をやる」と言われたので、その話しをしに。

    • 他にも、少し色々と話をした。 (cf.2/25/2008)

  • 内実は、こちらの窮状(現在無給)を見兼ねて、一月分くらいのお金をくれて、 その代わり(というか、その上、というか) 彼のやりかけの仕事を完成させようとの提案

    • 論文が書ける、ということ。(というより、書かないといかん、ということ。)

    • 出版してもらえるかは、もちろん編集者や査読者の判断による。 なにしろかなり時代を越えたネタであるわけで…。

    • 内容は、 ryuon の side project の twobody に毛を生やしたようなもの。 しかし、本家本元のクレジットが付くってのは凄いことだ。 これで「元祖」を名乗ってもいいかな?

  • 捨てる神ありゃ拾う神あり。本当に涙が出る程うれしい

    • けれど、それを適切に表現する手段を、特に英語では、持たないんだよなぁ。

    • きちんと「職人」として仕事するしかないんだろう。

  • 世間的には受けの悪いネタだし、 こういうことに集中できるのは、ある意味今しかないのかもしれない。

    • と思って、クビになってからはじめたことだけど、これは本当のボーナスだな。

    • まぁ本心を言うと、私がやりたいことってのは、まさにこういうことな訳で、 今回の話しは本当に飛び上がる程うれしいし、 もちろん金がなかったとしても間違いなくやる。

    • それに個人的には彼と仕事ができること自体が純粋にうれしい。 何しろ、 john brady の次に私の、論文を通しての師に当たるのが彼な訳で、 私の career の中では、これだけで UWO に来た意義があった (本当に土壇場になってだけど)。

  • 私の流体力学の知識は、 我が恩師 ではないが、 「独学です。」(cf.11/1/2006)

    • 大学院のころ、 john の一連の JFM での Stokesian dynamics の論文を足掛かりに ゼロから学んで来た。 (ってのは、まぁ修論を見てもらえば分かる。)

      • 4/20/2007: 具体的な話し(恩師の影響)

    • 学位を取った後、 lucky なことに彼のところで一緒に研究することができた。

    • そして今、回り回ってまた、昔から名前だけは知っていた人とこうやって 仕事ができるというのは、ある意味幸せな研究 career なんだろうな。

    • 1/17/2008: [訃報] 大西善元。

    • 10/9/2010: ちょっと昔を振り返ってみた

  • 「しつこさ」がなければ研究者なんかにはなれないとは言え、 我ながら、かなり「しつこい」というか「しぶとい」性格だと思う。 (cf.5/31/2003)

  • 結論、何でもやりたいと思ったことは、外から見える形でやっておくこと。

    • 今回のことは、先日はじめた ryuon という Open Source Project がなかったら、きっとなかっただろう。

    • cf. 8/21/2005: 「論文でもハックでもブログでも何でもいいから自分が得意なことで成果を出していこう、 ということが主旨です。」高林哲

    • 二つ合わせて 人生の定理に入れておこう

  • ってことで、しばらくは 9-5 はそちらのお仕事、 after 5 は就職活動ってことで、 ryuon はしばし freeze かな

    • tutorial を、stokes flows の流体力学の歴史をたどりながら行こうと 準備中だったのだけど

  • 2/10/2008: errata だけでも、と公開しておく(やっと)。