市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

"Making Animated Fluids Look More Realistic"@/.


  • caltech の computer science の人の話だって。 物理的な話じゃなくて、見掛けの話(私の記憶の中では、 昔々院生の頃に見た金子邦彦さんたちの紙片落下の話とか、 東大特任助手(だっけ?)だったあの人 がお仕事でしていたような、そういう話なのかな)。 我々の立ち位置からそっちへの contribution は何か出来るかも知れないが、 そっちからこっちへの道って何か起こりうかな?

  • 「出来るかな」と思ったら、色モノだろうが、 エライ人(とか声のでかい人)から文句言われようが、 最後はやったもん勝ちなので、考え方を flexible に challenging に行った方がよいのだと、 直接的な部分ではなくてもっと深い部分で、また、思いをあらたにす。

  • ちょうど 「理研の研究員会議総会」@odakin にあった「野依さんの話」からも、同じ類の刺激をもらったので、 適当に引用

    • 「競争」よりも「寛容」が独創を育む

    • 少数派の誇り

      • 注: そのとき主流の事をやってるようでは独創的な研究は出来ない、と。

    • 多数決の弊害

      • 注: 独創的な研究提案が多数決を通るかいな、 科研費とかの決め方が多数決なのは論外だ、とな。

    • 不確実性(科学) vs 目標管理(技術)

      • 注: 科学側としては、やってみなきゃ分からん事をやるから独創なのであって 事前に研究計画を提出せよとか達成率を報告せよとか愚の骨頂である、とな。 んでも、そこに如何に技術側の効率性を取り入れバランスさせるかが大事だ、 とも言ってたが。

  • ついでなので、野依さんリンク

  • 科学研究費申請の研究計画については確かそう思う。 というか、そんなの自明という類のことじゃないか? (like 近藤淳也の発見)。

    • 必ず成功する計画ほどウサン臭いものはないってのは、 日本国民の皆さんは 「タウン・ミーティング」って奴や 企画段階で結論の決まってたという「あるある大辞典」問題で すでに学習済みなんではなかったか?

    • ってことで、ならばこの自明な問題をどうするのが simple で当り前な方法なんだろう、 とちょっと考えてみる。

      • 1) まず、具体的な研究計画なんか書かさないで(そもそも書けないので)、 お金の申請だけさせて配分しておく。

      • 2) 事後に、申請者の業績を評価し(同時にお金の使い方も審査し)、 投資額に見合わない業績しか上げられていなければ、返金させる。

    • 事前より事後評価の方が大事だというのは、また別の(機能していない)「当り前」な ポイントで、これなら一石二鳥だ。

    • それに、これからやるはずのまだ形になってない研究の善し悪しを見定めるよりも、 すでに目の前にある(はずの)成果を評価する方が楽だってのも「自明」だし、 その結果、審査をなさるエライ先生方の貴重な時間も節約できる、と一石三鳥。

    • 科学研究のお金を全部一律にこうしろという馬鹿なことはもちろん言わない (∵1/15/2007 -- 足並みをそろえた排斥、結果としての選択の不自由)。 一つでもこんな仕組みもあれば研究者の選択の幅が広がっておもしろいと思う。 どっかの金持ち財団が試しにやってみなたりしないかな?