「「末は博士も就職難」、修了者の25%が「浪人」」@yahoo
詳報: 「「末は博士も就職難」、修了者の25%が「浪人」」@yomiuri
数日前に見たのだけどスルーしていたニュース。 スルーしてた理由は、今更感があったのと、文系が含まれた割合だから (まあ、あっちは今更言うまでもなく大変でしょう、と思ったので)。
しかし、昨日の柳田さんのブログのエントリー「博士研究員の社会での意義」を見て、 ふと、自分がずっと感じていた気分を思い出して、やっぱりスルーしていてはダメだな、 と思い直したので。
1/28/2007: 「収奪される側」から「収奪する側」に回ったとき、我を忘れる人たち。(内田樹)
4/21/2004: ポスドクという身分が改善されない構造的な理由。
サマリー:オーバードクター問題
online のニュースはあっというまに消えてしまうし、見たときに取っておかないと、 何の役にもたたないので。ちなみに、私は自分で極力 local copy (lc)を 取るようにしている。いわゆる「過去指向」ってやつですな (cf. 7/27/2008)。 もし、私が refer している新聞の記事を読みたい (けど expire してて見れないし、どこにも archive されてない)という人があれば private communication で教えてあげます(一部は散逸してしまっているけど)。
よく聞くステレオタイプなイメージ 「ドクターは使いにくい、潰しが効かない」は、しかし、一体 どこの誰がどういうプロパガンダをした結果なんだろうな……。 私は逆に、つまり上の柳田さんが言っているように、基礎科学の博士研究員は総じて相当な薄給で経済的に恵まれなくても一生懸命はたらくものです。 日本社会がこういう人たちをぜひとも維持して養っていって欲しいものです。
という風に、以前から感じているのだけれど。(当事者だから、甘い、のか?) 例えば、9/10/2005の金に (普通の人ほど) 拘泥しない「博士」なんだから、 浅く広く、その分緊急に、アクションを起こせないもんだろうか
とか、11/5/2006の大学も既存企業も使いたがらないその層(オーバードクターなりポスドクなり)を うまく活用できる「仕組み」をこそ作るべきだ。
とか社会のパワーとなりうる人たち(の可能性)としての「オーバードクター」の存在
とか。いわゆるフツーの、 greedy なサラリーマン指向の人たちより、 相対的に安く使えて、しかも内容にきちんと責任を持つ、そういう人たちを、 そのまま素直に使えばいいのに。というか、そういう仕組みを作り出せばいいのにな、と。
付記:最近出たらしい別の新聞記事(朝日の「私の視点」)に関して、 「SciCom NEWS?代表理事日誌」。
今現在「朝日新聞私の視点いきさつその1」として、 ボツ原稿がアップされていたりする。