市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

microKEYが届いた。


  • 箱を開けて鍵盤に最初に手を置いた時、一瞬 「あぁ、やっぱり full size key にするべきだった」と思った。

  • でも、しばらく触っているうちに、やっぱりこれで良かったと思った。

  • 楽器をはじめるとき、特に鍵盤(ピアノ)の場合、 (さらに特に、クラシックの場合)ピアノ原理主義ってのがある。 音楽ってのは、そんなもんからは独立に存在しているものなので、 くそくらえなんだなと、ぼくは弾けないギターを触りながら痛感した。

  • 普通、ピアニストは完璧にチューニングされたピアノを弾く人なので、 絶対音感に隷属しているのに比べ、ギタリストってのは自分でチューニングするし、 それも時と場合によって(つまり、きちんとしたチューナーがなければ) A が 440 Hz から微妙にずれたキーで、それでも気持ちよく演奏するし、演奏出来る。

  • サイズの違うキーボードを触っていて感じたのは、 鍵盤の上のテクニックに意識を向けるのではなく、 出てくる音に意識を向けていることを認めたから。 (それはつまり、楽器を操る技量がヘタクソだから、なのかもしれないが。)

  • 似たような話は、そういえば、松岡正剛derek bailey の話として紹介していたな。

    • 6/25/2006: 千夜千冊「即興の精神がすべての思想と対峙する」

  • ぼく自身の、今の頭の中には、我が尊敬するブラッド先生が、 彼のドキュメンタリーの中で、自分ちでくつろぎながら、 ちゃちなキーボード(リズム伴奏が付く、ミニサイズの、ひざに乗る、もしかしたらカシオ!の) で、楽しそうにソロを弾いていたシーンがある。

  • 12/4/2011: microKEYをオーダーした。