debug 考
debug は楽(らく)だ。追い詰めるものが目に見えているから。 一方、ゼロからまず動くものを作るプロセスは大変だけど楽しい。 手を動かす前の段階の、頭の中で(あるいは紙の上で) 「ああでもない、こうでもない」とゆすっている時は、 楽(らく)でかつ楽しいけれど、実りが少ない。 このプロセスを経ないと何も生まれないのだけど、 このプロセスに安住していても何も生まれない。 それに、ここに安住したくなる誘惑は強い。
個人的には「ゼロから作る」過程が一番好きかな。
バグを潰した後の応用レベルにも同様なプロセスがある。 「頭」を使って、「手」を使って、「形」(論文)にもっていくというプロセス。 科学者としては、こちらがより大事なのかも知れない。
こういう階層構造を認識して、分業化するのが、現代的な科学者なのかもしれないし、 実践している人達も居るのだろう。 ノスタルジックな科学者はそうは思わないが。 (cf.4/20/2007)
References:
1/26/2001: バグは自然と消えたりはしない (Steve Maguire)
10/28/2006: Knuth のデバッグの軌跡
サマリー:デバッグ