市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

プレゼン・ツールの話。


  • 例のプレゼンの(変換後の native な) ppt ファイルを alex からもらった。 この準備過程で充分にイライラしていたのだが、 これを機会にちょっと調べてみるかなと思い立つ。

  • 即物的な欲は、 magicpoint を import (and export) したい、ということ。 mgp と odp と ppt が相互乗り入れできたら、結構 frustration が減るかな、と。

  • ppt に target を絞った場合、 first choice は (doc での経験からwvWare に行き着く。

    • doc だろうが ppt だろうが、それらは OLE (Object Linking and Embedding) というものらしい。

    • 確かに wvSummary に食わせると色々と情報を教えてくれるけど、 ツール(text の抽出とか)は基本的に doc file 用みたい。

  • で、現状を google に聞いてみる。

  • KOfficeKPresenter は 何と mgp が import できるらしい(ので、先日入れてみたのだが、出来ないと怒られた……)。

    • source を取ってきて見ると、 python で書かれた mgp2kpr.py という converter があった。 (単体で公開してくれたほうが、 happy になる人が多いと思う。)

    • 個人的な難点は、この script が mgp の filter (latex で書いた数式を on-the-fly で作るために 大量に使ってる)をうまく parse 出来ないこと。 あと Kpresenter 自身の完成度(というか、結局は ppt 互換性)。

  • OOoImpress は、 native な format (odp) の仕様が(当然)公開されているので、 library や tool は(比較的)整備されているみたい。

    • server-client モデルなのかな、 UNO というものがあるみたい(よく分かってない)。

    • stand-alone 的には、 少なくとも OpenOffice::OODoc という perl module がある。

  • 本丸の powerpoint (ppt) が、やっぱりネックかな。

    • OOo(や KOffice)でも import できるので、 少なくとも(最低でも)そこの source を突つけば、 その程度の機能は掘り出せるのだろう。 と思って、でかい OOo の source を展開してみたが、 ちょっと手が出せない -- どの directory が何に関するものか全然分からないし、 各 source file が何をするコードかという記述すらない (hard-way に、コード自身を見ろ、ということなのか……)。

    • Windows マシンからなら、 COM を使うという cheating もあるみたいだが (Win32::OLEも、そういうもの?)、 Unix 環境では使えないし、やっぱり converter (translator) なんてものは stand-alone がいい。

    • 少なくとも今の時点で見つけた使えそうなものは、 libole2 (これは wvWare 由来なのかな?)、 perlOLE::Storage_Lite、あと ApachePOI。 印象は POI が一番 state of the art っぽいけど、 java ってのが個人的には一番のネックだな。

  • 何か最近プロパガンダされているMS側の Office Open XML の話は何なんだろうな?というか、もうちょっと区別しやすい名前にしてほしいもんだ。 (ちなみに OOo 側の counter-part は OpenDocument format と言うのだそうだ)

  • 1/27/2008: POI で遊び始める。

  • 2/3/2008: OODocを使って  mgp2odp を作ってみた。

  • 2/20/2008: MS がフォーマット公開。