市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

西村京太郎「十津川警部 雪と戦う」を読み終わる。


  • これも先日借りてきたもの。 これまではハードカバー・シリーズだったが、そろそろ文庫本シリーズだ。 (とは言え、まだハードカバーも残ってるな。)

  • これが噂に聞いていた「句読点攻撃」ですか(かおから)。 まあ、一言一句追って読むような類の小説ではないので、 途中からは気にならなかった。が、あれ、何でだろうな? 口述筆記でもしていて、起こした原稿がこうなっているというのは分かるが (あるいは、新聞連載とか、一回分のスペースが固定されている形式で書いたもの というのならば)、しかし途中で編集者の手を経たりしているわけで、 こうなっているのは、きっと、著者の意図なんだろうけれど。 でも
    だが、犯人の思惑を、あれこれ考えて、それに合わせようとするのは、危険だった。
    それに、関越トンネルの方は、二十四時間、車は、走っている。
    結局、どちらも、二十五日の午前◯時から、爆破に、備えることにきまった。
    ですよ、奥さん。しかも、改行も、そのまま。 これが、ファンには、たまらない、とか、あるの、かな。(これは、やりすぎだが。) 必要最小限に句読点を減らして(つまり普通に書いて)、 不必要な改行も落としたら、274ページの文庫本が何ページにまで減るのか、興味がある。

  • お話は、あれ、ああいう文脈ではやっぱり、彼らは殺人まではしなかったんじゃないかな、 と思う。しかしそれがなかったら「いい話」になってしまうから、 無理にそうした(著者が)ように思った。こういう作為は好みではない。 (誰でも、多かれ少なかれ、意図はあるわけで、 何かもう少しそれと分からないようにしてあったら、もうちょっとよかったのに、 という意味。)

  • 8/14/2008: 内田康夫浅見光彦(知らなかった、というか覚えていなかった)。