市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

Macに感じたこと。


  • macbookを購入してから2週間弱経過したわけだが、 新しい環境というのはやっぱり貴重な経験で、普段は思わないようなことに いろいろと気づく。なんだかんだいって、あっという間にこういう環境にも適応して、 今思ってることもあっさり忘れてしまうだろうから、その前に(敵を作るかもしれないけど) 記録しておこう。

  • macという環境は、はじめに想像とはまったく逆で、ほとんど「自由」がない。 appleが打ってる宣伝とはまったく違う状況に驚いた。 背広のPCを学生風のmacがからかうCMとか、 "think different"という標語とか、ああいうのは嘘だな、と。

  • UIがすぐれていると言う(し、多分そうなんだろう)が、 本質的にあっちが提供する(そのすぐれた)1つの方法を、 みんな有り難がって、すごいすごいと言ってるだけなんだな、と思った。 variationという、選択の自由という意味での「自由」がない、という意味。 これが、多分、appleの強みなんだろう。MSはsoftwareだけなので (hardwareはメーカーに作るという「自由」を与えているとも言える)、 「ひとつの洗練された方法論」という戦略は取れないんだろうけど。

  • いろんなところにappleのcontrolを感じて、息苦しい。 あれだ、学校(高校)に例えていうと、windowsは冴えない制服の高校で、 macはちょっとおしゃれな制服の高校、と。これでいえば、 linuxBSDは私服の高校ということになるのだろう。

  • こういうnegativeな印象は、 software環境とそれに付随するビジネスまわりに対するもので、 (採算がとれているのか分からないような立派な)hardwareについては、文句はない。 こういう、上からドンと提示するような姿勢は、今の成功があってのものなのだろうから、 あんまり文句ばかり言うのも身勝手かな。 (昔のthinkpadにも、そういう姿勢が前面にあったのだけど、 今やone of themになってるように見える。それで勝算があるんだろうか?)