市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

保険のはなし


  • このブログの昔からの記述をみるまでもなく、ぼくはこれまでずっと、 お金よりも自分のやりたいことを優先して人生をおくってきた。 ある意味、(日本)社会に背を向けて。 で、思う事があって、去年の2月に 日本に戻ってきて、 その年の5月(5/13/2009)に 日本社会デビュー(いわゆるサラリーマンになった、の意)したわけだ。

  • で、バタバタしてて気がついたら1年以上経過していた。 で、家の奥さんにせっつかれて、保険のことなどを調べて、勉強しはじめた。 そうしたら、いかにサラリーマンが優遇されているか、という事実に直面した。 (そんなの、当たり前という人、申し訳ありませんでした。)

  • 年金は、海外暮らしの間はぜんぜん払ってないので、 まあこれから頑張って払っていかないといけないのだけど、 何かあった時の保障、つまり 遺族年金 とか 障害年金 とか。すごいね、日本(のサラリーマン)って。 これ読むと、多分、こんなプータローのぼくでも、一年以上サラリーマンしてたので、 何かあったときに、これらの年金が出るらしい。

  • で、ふと、ポスドクのこと(期限付き契約研究者のこと)を考えた。 みんな、どう思ってんだろうって。特に、彼ら/彼女らを使っている側の人間が。 国民年金をきちんと払ってれば、まあ、万が一の時に上記年金はもらえるんだけど。 でも、(私の記憶が確かなら)健康保険は自腹だし、上の年金も「基礎年金」部分だけなら、 つらいよなあ。

    • つまりは、会社ってすごいなあ、ということなんだけど。 (いやあ、素人丸出しで申し訳ないけど。)

    • じゃあ、期限付き契約研究者株式会社とか作ったらどうなんだろうね? というか、経済とか分かってる人がなにかアイデアをこさえてあげられないんだろうかね?

  • ところで、こんなに守られているサラリーマンの人たちは、 こういう仕組みによって守られているという自覚はあるんだろうか? こういう benefit のない状況を長く経験してきたぼくには、 こういうのが「社会」なんだなあと思うわけだけど。

  • 自分のツイートから(12:12 PM Sep 16th)
    問題解決には、まず問題とコンフロントするところからなのですが、一方で、まだそんな段階なのですか、という気もする……こういう意味で他者に冷たい社会だと感じる http://bit.ly/bYbXKs マイコミジャーナル 博士号を持つ若者たちの厳しい現実『ホームレス博士』 - 光文社