市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

ryuon


  • Brownian dynamics

    • ノート改訂(note/20070913-brownian/brownian.tex)。

      • 週末の赤入れ。月刊レポートの内容反映。まぁそのあたり。 久しぶりに登録しておく。

      • brownian.tex: 1.4 2007/11/05 22:29:07 ichiki Exp

      • 4/15/2008: update.

    • implicit scheme の debug. 走るようになった。

    • 検証 run - DNA 編。

      • dna.scm にデータを書いて、開始。

      • bonds のパラメータがうまく渡っていない。 調べると、頭の中とコードが食い違っていた。 しかるべく修正し、 debug 完了。

      • run に戻る。今度は FB 構成時の Cholesky および eigenvalue 処理でこけている。

        • symmetry check はパス。 overlap check から、こいつが原因のようだ。

        • FENE には natural length がない(のを不思議に思ってたが)ので当然だが。

        • 世間の皆はどうしてるかなと思って文献を調べたら、 Hsieh et al (2006) J.Chem.Phys. に出会う。やっぱり、どうもそういうものらしい。 (この論文、後できちんと読んでおこう。)

    • rmin の導入 in ryuon-libstokes

      • 皆してるように、 Rotne-Prager 的に inner region に補正を入れて、 positive-definiteness を確保しないとダメみたい。

        • 式をちょっと眺めてみる。 inner と outer で値が飛んでいるなぁ……

      • オリジナルに当たってみる。

        • Yamakawa (1970) をざっと見返す。 Rotne-Prager の hydrodynamic な再導出(および、物理量の計算)。 いわゆる「多重極展開で、粒子の有限サイズを考えるとどうなるか」という クリアーな話。

        • Rotne-Prager (1969) の方は「positive-definite となれ!」 と唱えると、こうなります、という話。 outer だけでなく inner にも唱えると、例の inner form が出てくる、と。

        • この意味でいくと、有限サイズを考えた mobility matrix という文脈で 言及するばあいは "Rotne-Prager-Yamakawa" と、 positive-definite で inner まで考えた diffusion tensor という文脈で 言及するばあいは "Rotne-Prager" と呼ぶのが正しいのかな? (したがって、私のやってるような文脈ではきちんと Yamakawa を入れなきゃいけないのだな。)

        • ちなみに Yamakawa と言えば、 最近 WLC に手を出したりした関係で、 彼(とそのグループ)による膨大な論文群に圧倒されたばかり。 (圧倒されて過ぎて、まだ目を通していないし……) それから氏が書かれた本 "Modern Theory of Polymer Solutions" が 一般公開 されていたのを見つけて(その序文を目にして)感動したのも、 つい最近のことだ(と言っても年のオーダーだが……)。

      • あまり(単に数学的に)厳密になっても仕方ないので、 現実的に、最小距離を導入という形で実装する。

        • 実装完了。(未チェック。)