市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

先日借りてきた一連の CD の総評:


  • kurt の CD 群は、想像を越えて何かすごかった、チャレンジングというか。 正直、「売ること考えてないでしょう」と思った。 特に "heartcore" は、 あれの一曲目の出だしの打ち込みだけを一度だけ聴いただけだったら 「何だこれ、ショボ過ぎ」と思うよ、絶対に。 (型にはめるとバカになるけれど、あれだ、言ってみれば 『「音楽ってのはこういうことをCDにするとばかにされるものかな」とおもってない、そこがいい』ってことになるのでしょう。) 勝手に想像するに、彼は、すごい真面目で、すごい本気で (きっと、うちのモントン並に)、 あとハッタリとか全然入れない人なんだろうな。 pedro aznar 入り PMG を思い出させる曲とか、 "as falls wichita..." な雰囲気の曲など、 彼の(?) vocal 入りトラックなどあった(個人的には、悪くない)。 手持ちの、彼の "deep song" の編成のライブ音源を聴いたとき、 あれは最初にグループでライブを回って、後からスタジオに入って録音したとか (アナウンサーが)言っていた。やっぱり売ること考えてないな、きっと。 調べたら出てきた彼の最近の live 盤(直販なのかな、あのサイト)、 おゼゼに余裕が出たら買っておこう。 (brad のライブ盤も欲しいのだよな、彼のサイトでほとんど聴いたし、 ほとんど同じラインナップのライブ音源を持ってはいるけれど。) で、リスナーとして楽しむ立場でどうだったか、という感想は、 fifty-fifty かな。聞き込むとまた違ってくるのだろうけれど。

  • brian blade fellowship は、 曲というか、あの長い展開(一時期の PMG みたいな)は、嫌いではない。 個人的には小編成の方が好きなのだけど、 管二本にピアノにギターにというてんこ盛り編成も新鮮だった (とは言え、そういえば avishai cohen のバンドも似たようなもんだったな)。 管は元々苦手なんだけど、 avant-garde なソロはちょっと辛かったかな。 二管によるテーマは、 lee konitz と warne marsh を彷彿とさせて(編成のみ) よかったけど。

  • pat の新譜は、録音は少し前なんだね(ライブ前かな)。 想像していたよりも、ずっとよかった。

    • 付記:ライブに行ったのは、 見ると2003年だった。 当然、そんなに昔の録音ではない。(さらに付記:アルバムの録音は October 19, 2005 だそうな。)

  • brad mehldau の piano jazz は、あんまり面白くなかった (まあ今の場合、私の比較の基準が bill の出演回だから、仕方ないけど)。 "introducing" の方も、何かピンと来なかった。 まあ今更 debut album を聴いているという状況もあるのだろうが。 好きな "london blues" が収録されていたが、 その、今にも止まりそうなテンポに驚いた。やっぱり up tempo の方が好きだけど。

  • joe lovano の教則ビデオは、うむ、 さっきも書いたけど管が好きでは無いので、ピンと来なかった。 (scolohofo も結局パスしてしまった。 john sco 熱も最近おさまってきた感じだ。) それよりも、そこで共演していた学生さんたち、 あんなのがゴロゴロいる中でやっていくのは、大変だろうなと思った。

  • 古い奴(KJT と abercrombie-towner)はまだきちんと聴いていない。